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​本古川町  傘鉾

傘鉾とは町の旗印(シンボル)として町民の敬意を集める存在です。常に先頭を切って行列の到来を告げ、本場所での演技でもまず最初に登場して観客の視線を集めなければなりません。

本古川町の傘鉾の意匠は高貴な『雅楽』です。本古川町と雅楽の縁は古く、その昔、寛文年間(17世紀後半)に、有名な能楽師・早見治部をはじめ、楽師など関係者が多く居住していたことに由来します。

大正七年に作られて以来、九十余年変わらず、典雅な趣を伝えています。

飾りは、町名の書かれた太鼓を中心に、龍笛(横笛)、小鼓と一対の小鼓(鼓の皮)など楽器の他に、扇子、烏帽子などが置かれています。

​垂れは全体に散りばめられた楓やもみじ葉を背景に三匹の獅子が描かれた火焔太鼓、笙(ツボに多数の竹管を立て並べた管楽器)、鞨鼓(横に置いてバチで両面を打ち鳴らす太鼓)、鳥甲(舞楽用の鳳凰のかぶりもの)など、雅楽にまつわる楽器、諸道具が糸錦地で描かれています。

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